9月27日、インターネット上にとんでもない情報が出回った。中国湖南省長沙村で、道路建設に使われるロードローラーに人がひき殺されたという情報ともに、タイヤの部分にモザイクのかかった画像がアップされた。これは単なる事故ではなく、地元当局がおこなった土地の強制接収に反対した住民が道路に寝転がって抵抗の意志を示したところ、ロードローラーのような重機が現れて、容赦なく、その人をひき殺したというものだ。重機は地元当局のもので、副市長の命令で現地に赴いたという。
この情報はアメリカのラジオ局でも報道されたことでさらに広がり、事件隠蔽のために、ひき殺された男性の家族に口止め料が支払われたとか、抗議活動が加熱したために、公安部隊200人が現地に派遣されたとか、1日までに尾ひれがついている。
この事件を受け、インターネット上では中国版ツイッター・微博を中心に、「人口が多い中国では人を虫以下のように扱っている」「中国の地方ではありえる話」などの声が挙がっているが、当局は、ただの事故で事件性はないとの調査結果を報告したという。
そもそも事件の真相はまったく不明だ。ただ、暴動や略奪を繰り広げる住民と、都合の悪いことにはすぐに隠蔽工作を企てる中国政府をみている限りは、こんなとんでもない事件も「ありえる」話なのかもしれない。
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